平成25年度 家庭菜園の基礎 理論と実際
2014年2月17日月曜日 Category : o 家庭菜園の基礎 理論と実際 Off
全15回にわたり、大学農場の貸し農園区画を使いながら、大学教授陣による講義と技術職員による実習を交えて楽しく家庭菜園の基礎を学びました。開催日は全て日曜日に設定し、できるだけ多くの方が参加できるようにしてあります。
また、夏にバーベキュー、冬に餅つき、最終回では鍋を行い、参加者間の親睦を図るとともに自らの手で育てた農産物を食しその恵みを肌で感じることが出来ました。
この場で一年間参加していただいた皆様に感謝の言葉を述べたいと思います。
担当技術職員:古川
第1回(4月21日) ガイダンス、野菜栽培の基礎 大場教授、伊藤准教授
第1回目は大場先生によるガイダンスの後、伊藤先生による肥料のお話がありました。各種肥料の説明、家庭菜園で実践してほしい栽培法、無農薬有機栽培について講義していただきました。
講義後は、畑へ移動し、畑の区画割りを行いました。
第2回(5月5日) 熱帯の野菜 宮川教授
宮川先生は熱帯農業について研究しており、日本ではなじみのない熱帯野菜、熱帯地方での農業についての講義がありました。
第3回(5月19日) 土の科学 小山教授
講義内容は小山教授による「植物と土壌」でした。土壌の性質”保水性””イオン吸着能””土壌呼吸”について学びました。
水溶性色素の電荷を利用して、土にも電気的な性質があることを実験で確かめました。
畑の作業は、畝立て、定植まで進みました。
第4回(6月9日) 野菜の保存と流通 中野准教授
講義内容は中野准教授による「野菜の保存と流通」でした。収穫されてから、保存、流通を経て店頭に並ぶまでに、栄養価はどう変わるのか、保存にはどのような技術があるのかを学びました。
畑の作業は、誘引、除草、追肥がメインでした。暑くなってきて、草が伸びるのも早いため、除草が大変になってきました。
第5回(6月30日) 堆肥作り 大場教授
講義内容は大場教授による、堆肥についてでした。牛糞、豚糞、鶏糞堆肥について、堆肥を使用する際の注意点について学びました。
第6回(7月21日) 野菜の病害 百町教授
講義内容は小山教授による「野菜の病害」でした。作物栽培における、人間と病害の戦いの歴史や、農薬の歴史、生物農薬について学びました。
実習は、持ち寄った堆肥の原料を使って、土のう袋を利用した堆肥作りを行いました。
第7回(8月18日) 野菜の種まき、堆肥散布、バーベキュー センター技術職員
今回は、座学の講義ではなく、実習メインの回でした。畑に定植する、野菜苗の作り方を、播種から行いました。また、6月の実習で作成した、堆肥を各自の畑に撒きました。
本講座の折り返し地点となるこの日は、前半の労をねぎらう、参加者の皆様の親睦を深める意味で、自分たちで育てた野菜を使ったバーベキューを行いました。
第8回(9月1日) 農業機械 三輪名誉教授
講義内容は三輪名誉教授による「農業機械」でした。農業機械のメカニズムや、歴史、エンジンについて学びました。
講義の後に、東海クボタ(株)様による、農業管理機の実演が行われました。
第9回(9月15日) 野菜栽培の話題 田中教授
講義内容は、施設栽培によるワサビの栽培についてでした。
第10回(9月29日) 農村の話 荒井教授
荒井教授による、農村のお話があり、農村の農業と平野部の農業の違いを学びました。
第11回(10月20日) 地球温暖化とイネ 松井教授
今回の講義は、松井教授による「地球温暖化とイネ」でした。地球温暖化が進むと、環境がどのように変わるのか、それに伴い、作物の生育はどうなるのか、収量はどうなるのか。私達人類が考えなければいけない問題でした。
第12回(11月17日) 野菜栽培の話題 嶋津准教授
嶋津准教授による「野菜栽培の話題」の講義がありました。植物の状態から判断する、栄養素の過不足の診断方法、施設園芸の話題について学びました。
第13回(12月15日) 植物の科学 山本教授
山本教授による「植物の科学」についての講義がありました。
講義の後、大学産のもち米を使った餅つきを行いました。
有志の方に手伝っていただき、手作りのお漬物やあずきをご持参していただき、大変大変美味しくいただきました。
第14回(1月26日) 1年間の振り返り
最終回は、畑の片付けと、皆で鍋を1年間を囲み、1年間を振り返りました。
鍋の具には、岐阜大学のニワトリを使い、美味しく頂きました。